HLバンドで仕掛けを行なう際に単純移動平均をフィルターとして用いて検証をしてみましょう。
フィルタとして、こちらの本「
伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
」にあるトレンド・ポートフォリオ・フィルタを用いてみましょう。
トレンド・ポートフォリオ・フィルタとは、50日間の移動平均が300日間の移動平均より高い場合のみ買いポジションをとり、50日間の移動平均が300日間の移動平均より低い場合のみ売りポジションをとるというものです。
取引イメージは以下のようになります。
クリックで拡大チャートの見方として、仕掛けとして用いるのは、白い実線(300日移動平均)、黄色い実線(50日移動平均)、青い実線(20日Hバンド)、赤い実線(20日Lバンド)です。手仕舞いには、青い実線(20日Hバンド)と赤い実線(20日Lバンド)を用います。
青い矢印がロングポジションを取ったタイミングで、青い点線が買い持ちの状態、赤い矢印がショートポジションを取ったタイミングで、赤い点線が売り持ちの状態です。
50日間の移動平均が300日間の移動平均より高い場合に買いポジションのみをとり、50日間の移動平均が300日間の移動平均より低い場合に売りポジションのみをとっていることが確認できると思います。
また、検証するにあたって、トレンド・ポートフォリオ・フィルタよりも単純なフィルタ、300日間の移動平均より日々の値が高ければ買いポジションのみをとり、300日間の移動平均より日々の値が低ければ売りポジションのみをとるといったものについても考えてみましょう。
取引イメージは以下のようになります。
クリックで拡大チャートの見方として、仕掛けとして用いるのは、白い実線(300日移動平均)、青い実線(20日Hバンド)、赤い実線(20日Lバンド)です。手仕舞いには、青い実線(20日Hバンド)と赤い実線(20日Lバンド)を用います。
青い矢印がロングポジションを取ったタイミングで、青い点線が買い持ちの状態、赤い矢印がショートポジションを取ったタイミングで、赤い点線が売り持ちの状態です。
300日間の移動平均より日々の値が高い場合に買いポジションのみをとり、300日間の移動平均より日々の値が低い場合に売りポジションのみをとっていることが確認できると思います。
フィルタのあるなしで結果がどのように変わるか検証してみましょう。
取引戦略A
20日間のHバンドを上に抜けたら成り行きでロングポジションをとり、20日間のLバンドを下に抜けたら成り行きでショートポジションをとるをとるドテンする取引戦略をとります。
取引戦略B
300日間の移動平均より日々の値が高い場合に20日間のHバンドを上に抜けたら成り行きでロングポジションをとり、300日間の移動平均より日々の値が低い場合に20日間のLバンドを下に抜けたら成り行きでショートポジションをとる取引戦略とします。
ロングポジションの手仕舞いには20日間のLバンド、ショートポジションの手仕舞いには20日間のHバンドを用います。
取引戦略C
50日間の移動平均が300日間の移動平均より高い場合に20日間のHバンドを上に抜けたら成り行きでロングポジションをとり、50日間の移動平均が300日間の移動平均より低い場合に20日間のLバンドを下に抜けたら成り行きでショートポジションをとる取引戦略とします。
ロングポジションの手仕舞いには20日間のLバンド、ショートポジションの手仕舞いには20日間のHバンドを用います。
取引戦略A、B、Cのいずれにおいても取引単位は常に固定とします。
検証対象
初期投資額:500000JPY
通貨ペア:USD/JPY、EUR/USD、GBP/USD
取引単位:10000USD、10000EUR、10000GBP
期間:2003.01.01 00:00 - 2008.02.01 00:00
過去データ:MetaQuotes
接続先:FXDD Demo
純損益は以下のように変化しました。
クリックで拡大トレード数は以下のように変化しました。
クリックで拡大プロフィットファクターは以下のように変化しました。
クリックで拡大最大ドローダウンは以下のように変化しました。
クリックで拡大図の見方としては、フィルタなし(A)は取引戦略Aを、フィルタあり(B)は取引戦略Bを、フィルタあり(C)は取引戦略Cを指しています。
移動平均をフィルタとして使うことで、純損益、プロフィットファクター、最大ドローダウンについて、いずれの通貨に対しても結果が改善しています。
フィルタとしての役目をしっかり果たしているといえると思います。そのため、HLバンドを使うときは、単独で使うよりも移動平均でフィルタをかけて使ったほうが良いといえるかもしれません。
取引戦略Bと取引戦略Cを比較するとどっちも対して変わらないといったところでしょうか。
もともとうまく取引できていたEUR/USDやGBP/USDでは、取引戦略Bの方が多く利益を上げ、もともとうまく取引できていなかったUSD/JPYでは、取引戦略Cの方が損失が小さくなっています。
過去に
2本の移動平均のクロスや
2本の移動平均のクロスの検証でみたように、移動平均のクロスを用いることは、基本的には、単独で移動平均を用いることより慎重に取引することを強いるので、その影響が出ているといえるかもしれません。
次回は、パラメータが少なく検証が楽な取引戦略Bの移動平均の期間を変えることで、移動平均のフィルタかけることの有効性を検証してみようと思います。
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